やりたいことで転職してはいけない理由

やりたいこと、やりがいを見つけるために転職活動をするのは辞めた方がいい

特に血気盛んな若手社員ほど、やりがい搾取をするブラック企業に利用されてしまう。

今回は、やりたいことを転職の軸にしてはいけない理由をお話ししよう。

この記事を読んでほしい人

・転職しようか迷っている人

目次

やりたいことなどない

まず就職活動の時を思い出してほしい。成し遂げたいことがあって、就職を希望しただろうか。

ほとんどの人が普通に学生をしていたのに、思いついたように突然、会社の志望理由を考え始める。

これと同じことが転職活動でも起こりうる。

入社して数年を過ごすと、退屈な仕事に飽き飽きしているかもしれない。その気持ちはよくわかる。

だが、そんな人は現状に対する反抗心みたいなもので、「やりたいことはこれじゃない、他にあるはずだ」と転職する理由に、繋げてしまっている。

これでは、学生が就職活動を始めてから、急に創作を始める「御社の志望動機は、‥」と一緒だ。

第一希望でないにしろ、志望した会社に入社したのに、やりたいことをやれていない現状を考えれば、また失敗することが見えている

そもそも、やりたいことは考えるまでもなく、常に自分の内に持っている。

そして、本当にやりたければ、会社に頼らず、すでにやっているはずだ。

今やっていない時点で、それは本当にやりたいことではない

会社に所属していないと出来ないこともある、と反論するかもしれないが、思い込みに過ぎない。

今は、調べれば知識もノウハウも手に入るし、資金がなくてもクラウドファンディングで、自分の商品を作ることもできる。

やりたいことをやれてない、というのは、残念ながら言い訳だ。

だから、やりたいことや、やりがいを求めて転職を始めると失敗し、別に大してやりたいことじゃなかった、と後悔することになる。

会社はあなたの自己実現の場を提供する場所ではないのだ。

待遇とプライベートの確保が最優先

それでもまだ、やりたいことを諦められないという人もいるかもしれない。

確かに、心の底から望む何かがなくても、興味があることをやって、それがいずれ仕事になったら最高だろう。

そうであれば、転職を考える軸は、「待遇とプライベートの確保」が最優先事項だ。

なぜかというと、単純にお金と時間に余裕を持つと、好きなことができるからだ。

その好きなことが、将来仕事になるかもしれない。

私の知人は、趣味で始めたアクセサリー作りがSNSで評判をよび、BASEという販売プラットフォームを活用して、そこそこ稼いでいる。

最初は商品が売れなくて収入にならなかったという。

しかし、アクセサリー作りを続けていく中で、お客さんにウケる秘訣を掴んで、売上があがるようになった。

しかも、とても楽しそうに取り組んでいる。

これが実現できたのは、彼女がホワイト大手企業に勤めていることが重要な要素だろう。

本業で充分な収入があり、残業も少なく、有給を使って、時間を確保している。

その環境が、彼女を後押ししていることは、間違いない。

だから、やりたいことではなく、待遇とプライベートの確保。

転職活動で迷っているなら、この視点をもってみてはいかがだろう。

最近は転職のハードルは下がり、新卒一括採用が主流だった大企業も、その採用方針は確実に変わった。

誰もが知る超有名企業でも、最近は中途比率が50%を超えるなど、その年に入社する社員の半数以上が転職者ということも珍しくない。

大手ホワイト企業への転職は、確実にチャンスが広がっている。

そして、待遇の良さは、その人のスキルや仕事で求められるレベルに関係なく、所属している企業によることが大きい。

待遇の改善を目指して転職することは大賛成だ。ぜひ、気軽に挑戦してみてほしい。

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